結んでひらいて

 着るあてもないのに、去年、古着の着物をひとつ買った。その後、知り合いのお母さんが花織りの作家さんだったので、ご縁だからと帯をひとつ買った。けれども袖を通さないまま季節はするりと通り過ぎていった。

 難しく考えてハードルを高くしていたの。お手入れが難しそうだとか、着物パトロールがいるらしいから、へんてこな着方しているのを指摘されるのではないかなんて。怖くて。

 最近、古着着物屋さんですてきな方に巡り合って、いろいろ教えていただいて、えいっ、って着てみたら、着られるようになってきた。しかももうすでに着物パトロールが怖くなくなった。どちらかというとへんてこな着方のほうが好きになった。帯揚げをスカーフで代用したり。素足に下駄だったり。半幅帯でさらりと着たり。彼女のちょっとファンキーなお教えのおかげ。よく聞いたら高円寺にお住まいだとか。大学から30代後半くらいまで阿佐ヶ谷に住んでいた私は、そこが第二の故郷。隣村在住だったなんて、ますます親しみがわく。

 30代の頃、80年代初めに生産された中古でマニュアル運転のミニを買った。しばらくは運転できなかった。19歳のときに運転免許を取ったけれど、ほとんどずっとペーパードライバーだったし。それなのにマニュアル車なんて買っちゃって。運転が怖いのに。笑。

 一年以上ガレージに寝かせていたが、このままだと車がイカレてしまうし、いつまでも乗れるようにならないと、ある日思い立って、家の周りを何周かして練習したあとに、いきなり金沢までドライブに出かけた。極端すぎ。笑。

 金沢は坂道が多くて怖かったけれど、それでものすごく度胸がついて、それから数年後、1966年、自分の歳といっしょの水色のミニを買って長い間大切に乗り回していた。

 最初は尻込みすることもやってみれば案外、ってことはたくさんある。体験にひらかないのは結局のところ恐れからってことか。

 大学時代いちばん仲良しだったお友達が、昔から着物が好きで同窓会なんかにもよく着ていた。数年前、「私もいつか着物着たいな~」って言ったら、「ハマったらお金かかって大変よ」って精神科医の彼女からドクターストップがかかった。笑。

 私は古着屋さんやメルカリでほどほど楽しんでいるくらいだから、いいよね。笑。

 すべての物事にオープンになることは難しくて、結んでひらいてしているのが私たちですが、これからも気づいたときには、えいっ、ってひらけるといいな。勇気がいるけれど、新しい体験が新しいパターンを作って、体験に溶け込めたときにエクスタシーは起こるから。

 今日もあるがままのセクシー炸裂な一日を。

 

Sex Coach Amara

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