金輪際
急に寒くなってきた東京で、紬の着物シーズン到来とほくそ笑んでいる。夏は半裸でいられるのでうれしいが、紬の織物やウールに包まれる秋冬も楽しい。最近の東京って夏から秋への変化が急激すぎるけれど、いっそこのままどんどん寒くなって欲しい。はやくウールのセーターやコートが着たい。
ウクレレをもって出勤していた先週の水曜日、お友達がクリニックにふらっと寄ってくれた。ギリシャ産の最高においしいカモミールティーを飲みながら、ウクレレの弾き語りを無理やり聴いてもらう。撮ってくれた動画を観たらまだまだ下手くそだけれど、ここから始まってこなれていくといいなあと思う。ついでにお誕生日にプレゼントした曲も聴いてもらったが、「そういう男っているよね。受け取ったほうは困るわよね」と言われる。「ほんと、そうよね。私って男度が高いのかも」笑った。
しかも有栖川公園でエアギターで歌って聴かせたし。笑。
「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」と「レット・イット・ビー」も何とか弾けるようになった。こういうみんなが知っている名曲に、日本語の適当意訳をつけて弾き語るのもいとおかし。今ハマっている秋の夜長のひとり遊びである。
数日前困ったことが起きた。昔の私なら何とか自力で対処しようとしていたかもしれない。けれども話をたくさんたくさん聴いてもらって、心配もたくさんさせちゃったけれどアドバイスもとても参考になったし、いっしょに考えてくれるのがうれしかった。暖かさや寒さを繰り返しながら秋は深まっていく。人との結びつきも勝手に自然に強固になっていく。振り子のようにゆらゆらゆらゆら揺れながら。
そんなこんなでどんよりしていた一昨日、指令がきてがばっと起きた。寝ぐせの髪をボルサリーノに突っ込んですっぴんに口紅で出かける。大手町のアマンカフェでブリリアントなカプチーノを飲んだ後、地下のチャンスセンターでロト6とナンバーズ4を買い、丸善で早矢仕ライスを食べた。自分が知らないことや選ばないことは人が持ってきてくれる。素直に受け止めると頭が整った。あとは解決に向かっていった。
そして私は、大人としてしっかりと身を守るすべを整えようと心に誓ったの。ラグビーだってディフェンスとオフェンスのバランスが命なのだ。金輪際、ガードのゆるい女から脱皮するのである。私だって53歳。働いてくれている人がいるし、守るべきものがあるのだ。頼れる専門家とも知り合えたし、経験を役立てます。
今日も引き続き最高にハッピーで破廉恥な一日を。
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